藤田麻衣子 スペシャルインタビュー

B-exには2014年の紙面以来、約4年ぶりの登場となった名古屋市出身のシンガーソングライター 藤田麻衣子さん。2018年9月19日にリリースした初のカバーアルバム「惚れ歌」についてインタビューをさせていただきました。


―デビューから現在13年目を向かえ、これからの藤田さんを教えてください。

少し前までは、「私はシンガーソングライターだから、自分で作詞・作曲した歌しか歌わない」と頑なに思っていたんです。でも10周年を迎えた後の2017年4月に、デビュー前からの夢だったオーケストラでのコンサートが実現してからは、少し歌に対する気持ちが柔らかくなったんです。もちろん、シンガーソングライターとしてのこだわりはあるんですけど、もう少し柔軟に考えて、「これをやってみようかな」「あれもやってみたいな」と、いろんなことに挑戦してみるのも良いんじゃないかなと思って。だから今はそんな自分を楽しんでいる途中にいます。

 

―カバーアルバム「惚れ歌」を制作したきっかけは?

アルバム制作の前にはいつも、感情を揺さぶられる「トキメキ」を探しに出掛けるんです。例えば読書だったり、友達と会ってお話をしたりして、自分の心が動くこと・ものに触れて「トキメキ」を吸収することで、次の作品にアウトプットしていました。

でも、前回のアルバム「思い続ければ」のリリース後、いつもと同じように次の作品に向けた「トキメキ」を探しに行ったんですけど、今回だけは、どれだけ「トキメキ」に触れても何かが足りないなと感じて。「じゃあ、どうする?」と考えたときに、オーケストライブの直後に行ったファンクラブ限定イベントを思い出しました。自分の中ではすごく楽しかったライブで、はじめてカバー曲しか歌わないライブを企画したんです。名曲に触れて、とても勉強になったのと同時に、歌うたびに「良い歌だな」と改めて感じられたライブでした。

その時の楽しかった感情を思い出して、「私が惚れた歌を惚れたピアノで歌いたいです。オーケストラコンサートで音楽監督をしていただいた羽毛田丈史さんにピアノとアレンジをお願いして「惚れ歌」というタイトルでカバーアルバムを作りたいです」とスタッフ全員の前でプレゼンをしました。最終的には「惚れ歌」のオーケストラコンサートもしたい、というかなり具体的なビジョンを話したら、スタッフの方々からも好感を得たのがきっかけです。

 

―アルバムの聞き所は?

今回選んだ曲たちが主にリリースされた90年代は、私が小学生だった頃。当時は歌詞に共感できる年齢ではなかったけれど、CDを自分で買って音楽を聞き始めた時で、子どもながらに「良い歌だな」と感じた曲もたくさんあって。

二十歳から作詞作曲をはじめて、シンガーソングライターになってから、勉強も含めて過去のいろんな曲をたくさん聞いていた時に、「この曲好きだったけど、今、改めて歌詞を見たらすごく素敵だな」と歌の良さを再認識させられたんです。

10代20代の方々からのメッセージで、「知らない歌が多いです」という声をもらうことがあって、有名な曲だけど、今の若い世代にあまり知られていないことにビックリして。だから、私が大人になってから改めて歌詞に共感して、大感激をした歌たちは、「知っている/知らない」に関係なく、どの年代の人にも届く良さをもっている「惚れた歌」たちなので、世代を限らず、いろんな人に聞いて欲しいです。

―アルバム制作での裏側を教えてください。

ガラっとアレンジを変えている曲もあるんですけど、オリジナルをリスペクトする気持ちを持って、例えばコーラスは耳コピして出来る限り忠実に再現しています。みなさんは普段、そこまでコーラスにこだわって聞かないのかもしれませんが、個人的にはすごく張り切ってやりました(笑)。羽毛田さんにも「コーラスが好きなら自分でやってみたら」とおしゃっていただいたので、「これは上にコーラスが入っているから、下もいる」みたいな感じで、黙々と音と向き合いながら、張り切って自分でコーラスを重ねたので、「コーラスは本人が張り切ったんだな」と思って聞いていただければ嬉しいですね。

 

―自身のオリジナル曲とカバー曲では、歌い方に違いはありますか?

すごくマニアックな話になってしまうんですけど、私が日頃オリジナルの曲を歌う時は、音程の取り方がどちらかと言うと少し♯(シャープ/半音上げる)気味になっているんです。でも今回のアルバムでは一部♭(フラット/半音下げる)気味になっています。歌っている最中は、特に意識してなかったんですけど、多分、大人っぽい落ち着いたアレンジが、私の中の新しい歌声を引き出したのかなと、収録した声を聞いて自己分析してみました。

あとオリジナルの場合は、自分で作った歌詞や曲のことも考えながら歌っているけど、今回はカバーということで歌うことに集中できたのかなと。一人のボーカリストとして過ごせたこともあって、オリジナルでは出せない声が出せたのかなとも思っています。

 

―藤田さんがイメージする「魅力的な女性」は?

私の周りにいる女性はみんな魅力的だと思います。誰と一緒にいてもニコニコと笑顔を絶やさず明るく接して、周りを楽しませてくれるので。例えば、私の母は一人で十人分ぐらいの明るさを持った性格。私のところに遊びにきても、帰った後の家の中がとても静かに感じるくらいすごく賑やかなんです。魅力的な女性は一人いるだけで、その場が明るく華やかな雰囲気になるし、人を癒したりもできるので、その影響力はすごく大きいと思います。だから見た目を磨いている女性も憧れるけど、周りをホッとさせる雰囲気や包容力で、空気を変えられる女性は素敵だと思います。

 

―読者へ向けてメッセージをお願いします。

20代の頃は私自身もそうだったけど、目標や夢に向かう途中で馴れないこと、戸惑うことも多かったと思います。でも30代になると、選択を迫られる場面も増えてきます。その時に“自分のため”ではなく、“誰かのため”の選択はして欲しくないなと感じています。女性はどれだけ年齢を重ねても大変なのは変わらなくて、さらに30代なると、強くもならないといけないと思うことがあります。もちろん強くなる必要もあるけど、自分を癒す時間を忘れないで欲しいです。例えば、疲れた日の夜に「惚れ歌」を聞いてほっと一息ついてもらえたら嬉しいですし。岐路に立たされることもあるけど、私自身、リラックスする時間を頑張って作っているので、読者の皆さんも、癒しの時間を用意して、自分を大切にしながら日々お互いに頑張っていきましょう。


初のカバーアルバム「惚れ歌」のダイジェスト映像をご覧いただけます。

限定版

通常版


藤田麻衣子 ピアノ弾き語りコンサート
〜ただいま My Hometown 名古屋〜
日時:2019年1月20日(日)16:00 OPEN/16:30 START
会場:名古屋市青少年文化センター アートピアホール
□藤田麻衣子 公式ホームページ
http://fujitamaiko.com/
□お問い合わせ
名古屋市文化振興事業団チケットガイド(平日9:00~17:00)
 052-249-9387

 

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